PCの動作が重くなったり、ゲーム中に突然落ちてしまったりする経験はありませんか?
原因としては様々な可能性がありますが、意外と見落とされがちなのが「CPU温度の上昇」です。
CPUの温度が高い状態が続くと、パフォーマンスが低下したり、ブルースクリーンや突然の再起動などを引き起こすリスクが高まります。
そこで便利なのが、Windowsに標準搭載されている「パフォーマンスモニター(Performance Monitor)」を活用してCPU温度を監視し、負荷や温度の変化をリアルタイムに把握する方法です。
本記事では、CPU温度をモニタリングする必要性や、パフォーマンスモニターでの確認方法、さらに注意点やトラブルシューティングなどを詳しく解説します。
パソコンを長く快適に使うためにも、ぜひ参考にしてください。
なぜCPU温度の監視が重要なのか
CPUはパソコンの“頭脳”として、あらゆる処理を司る重要なパーツです。
通常の動作時は適度に冷却されていれば問題ありませんが、高負荷な作業や夏の暑い環境下などでは温度が急上昇し、パフォーマンスが低下したり、サーマルスロットリング(CPUが熱を持ちすぎると自動的に動作周波数を落として温度上昇を防ぐ機能)が発生することがあります。
また、温度が一定以上に達するとシステムが強制シャットダウンすることも。
高温が続くと寿命を縮めるリスクがあるため、CPU温度を常に把握しておくのは安定運用のために不可欠と言えます。
特にゲーミングPCや映像編集、3Dレンダリングなど、CPUをフルに使うシーンでは、温度の監視と適切な冷却対策が大切です。
パフォーマンスモニターでCPU温度を確認するメリット
Windowsには標準でパフォーマンスモニター(Performance Monitor)というシステムモニタリングツールが搭載されています。
このツールを活用してCPU温度を監視すると、以下のようなメリットがあります。
- リアルタイムで温度を把握:負荷をかけたときやゲーム中など、どの程度温度が上がるかを即座に確認できる。
- 他のパフォーマンスカウンターと同時比較:CPU使用率やメモリ使用率、ディスクI/Oなどと並行してグラフ表示が可能。
- ログを残せる:長時間の稼働状況を記録して後から分析できる。
もっとも、パフォーマンスモニター自体はCPU温度をネイティブに取得する機能がない場合が多く、追加のセンサー情報を取得する方法が必要となります。
本記事では、その方法や注意点について後述します。
パフォーマンスモニターとは?基本の使い方
1. パフォーマンスモニターの起動方法
パフォーマンスモニターを起動するには、Windowsで以下の手順を行います。
- スタートメニューから「Windows 管理ツール」→「パフォーマンスモニター」を選択
- パフォーマンスモニターが起動し、左側に監視ツールやデータコレクター セットなどの項目が表示される
2. カウンターの追加・設定
パフォーマンスモニターでは、CPU使用率やディスクの読み書き量、ネットワークトラフィックなど、数多くのパフォーマンスカウンターを追加して表示することができます。
通常は「% Processor Time(プロセッサ使用率)」などがよく使われますが、CPU温度を取得する場合は、別途センサー情報を取得できる仕組み(カウンター)が必要となります。
パフォーマンスモニターでCPU温度を表示させるための手順
1. CPU温度カウンターの入手
Windows 10 / 11標準では、CPU温度を直接読み取る標準カウンターは用意されていません。
そのため、以下のような方法を検討します。
- サードパーティツールとの連携
たとえば、Open Hardware MonitorやHWiNFOなどが提供するWMI(Windows Management Instrumentation)インターフェースを介して、CPU温度を読み取れるようにする。 - パフォーマンスモニター用プラグイン
コミュニティが公開しているプラグインがある場合、それを導入して温度センサー情報をパフォーマンスモニターに表示する。
Open Hardware Monitorはオープンソースであり、CPUの各コア温度を取得できる機能があります。
これをWMI経由でパフォーマンスモニターのカウンターとして扱うのが一般的な流れです。
2. カウンターの登録とグラフ表示
- Open Hardware Monitorを起動し、設定でRemote web serverやWMIサービスを有効にする(バージョンによって手順が異なる)。
- パフォーマンスモニターを開き、「パフォーマンスモニター(左ペイン) → グラフエリア → 右クリック → “カウンターの追加”」を選択。
- 「選択可能なカウンター」一覧に、Open Hardware MonitorやHWiNFO由来のCPU Temperatureが表示されるはずなので、これを選択して「追加」をクリック。
- 追加すると、グラフにCPU温度が表示されるようになる。
時間の経過とともにリアルタイムでグラフが更新され、温度変化を確認可能。
3. ログ機能を使って履歴を残す
パフォーマンスモニターには、データコレクターセットという機能があり、特定のカウンターを定期的に記録して後から分析できます。
- データコレクターセット → ユーザーが定義した → 新規作成
- CPU温度カウンターやCPU使用率などを追加し、ログの保存先やログの収集間隔を設定
- 開始タイミングや終了タイミングを指定し、長期にわたるモニタリングが実行可能
数日間のCPU温度変動を可視化するなど、安定性診断やトラブルシューティングに役立ちます。
CPU温度が上がる原因と注意点

1. クーラーやファンの不具合
CPUファンが回っていない、ヒートシンクにほこりが詰まっているなど、冷却システム自体の問題で温度が上昇しがちです。
定期的にファンの動作音や回転数を確認し、異音がないかチェックしましょう。
2. ホコリや経年劣化
PC内部にホコリが溜まると、エアフローが悪化して冷却性能が落ちます。
定期的にエアダスターや掃除機でホコリを除去することで、温度を下げられるケースが多いです。
また、長期間使用しているとCPUグリスが劣化して放熱が悪くなることもあり、その場合はグリスの塗り替えが有効です。
3. オーバークロックや高負荷作業
CPUを定格以上の動作周波数で動かすオーバークロックや、常時100%に近い負荷をかける作業(レンダリング、暗号通貨マイニングなど)では温度が急激に上昇します。
こうした作業を行う場合、ハイエンドクーラーの導入や高品質ファンの配置など、十分な冷却対策を施す必要があります。
4. 周囲の環境温度
夏場やエアコンのない部屋など、室温が高い環境下ではCPUも冷却しにくくなります。
室温が30℃を超えるような状況では、PC内部温度も上がりやすいため、適度な室内環境の調整(エアコン、扇風機の使用など)が望ましいです。
温度を下げるための対策・ヒント
1. PC内部のホコリ掃除
先述したように、ホコリは冷却の天敵。
エアダスターでファンやヒートシンク間のホコリを飛ばし、ふき取りなどを行うだけでも効果的です。
PCケース内のケーブルマネジメントもしっかり行い、エアフローを妨げないようにしましょう。
2. CPUクーラーの交換やメンテナンス
純正のリテールクーラーから、より冷却性能の高いサードパーティ製クーラーに交換する、または水冷クーラーを導入するのも有効です。
ファンが劣化している場合はファンのみ交換すれば温度が劇的に下がることもあります。
3. エアフローを改善する
PCケースの前面から冷たい空気を取り込み、背面や上部から排気する基本のエアフローレイアウトを守りつつ、吸気・排気ファンをバランスよく配置するのが理想です。
また、正圧/負圧の調整も温度低下に影響します。
4. サーマルペーストの塗り替え
CPUとクーラーの間に塗られるサーマルペースト(グリス)は、熱伝導を助ける重要な役割を果たします。
経年劣化や硬化で性能が落ちたまま放置すると、数℃~10℃ほど高温になる可能性があるため、定期的な塗り替えを検討しましょう。
5. 高負荷時の設定を見直す
オーバークロック状態で常用しているなら、電圧や動作周波数を再調整することも考えられます。
また、ゲームやソフトウェア側でFPS制限を設けるなど、高負荷を抑える設定を行うのも温度上昇の対策としては有効です。
他のツールとの併用や注意点
パフォーマンスモニター以外にも、HWMonitorやOpen Hardware Monitor、Core Temp、HWiNFOなどのフリーソフトがあります。
これらはCPU温度やGPU温度、ファン回転数などを簡単にモニタリングできるのが特徴です。 パフォーマンスモニターと併用して、詳細情報を補完するのも良いでしょう。
併用時の注意
複数の監視ソフトを同時に起動すると、センサーの競合で異常値が表示される場合がある。
どちらか一方で異常値が出る場合は、ソフトウェア側の不具合の可能性もあるため落ち着いて確認する。
また、BIOS/UEFI でもCPU温度を確認できますが、あくまで起動前の状態の温度です。
OS上で負荷をかけた時の変化を見るには、OS環境下での監視ツールが不可欠となります。
まとめ
CPU温度の監視は、パソコンの安定稼働とパフォーマンスを維持するうえで非常に重要なポイントです。
Windows標準のパフォーマンスモニターを使う場合、一手間かけてサードパーティツールのセンサー情報と連携する必要がありますが、それによってCPU温度を他のリソース使用率と一元的に可視化できる大きなメリットが得られます。
本記事のポイント
- CPU温度が高いとパフォーマンス低下や故障リスクが上昇
サーマルスロットリングや強制シャットダウンを招く。 - パフォーマンスモニターの活用
Windows標準ツールでリアルタイムグラフ表示、ログ取得ができる。 - 温度カウンターの取得
オリジナルで搭載されていない場合、Open Hardware Monitorやプラグインを併用。 - 原因と対策
クーラーの故障、ホコリ、オーバークロック、室温など多方面から対策を検討。 - 他ツールとの併用
HWMonitorなどの専門ソフトと組み合わせると、より詳細な診断が可能。
高い負荷をかけるゲームやレンダリング、AI計算などでは、CPU温度が瞬間的に上昇するケースも多々あります。
常時監視することで異常にいち早く気づき、トラブルを未然に防ぐことができます。
定期的な温度記録を取り、長期的な傾向を把握するのも良いでしょう。
ぜひ、本記事を参考に、パフォーマンスモニターと冷却対策を組み合わせて、パソコンを快適に使いこなしてください。

コメント
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