ゲーミングモニターといえば、高リフレッシュレートや応答速度の速さなど、ゲームをプレイするうえで重要なスペックが注目されがちです。
しかし、実際にゲームを楽しむ環境を整えるには「音響面」にも気を配りたいところ。
近年は、手軽に導入できるスピーカー内蔵ゲーミングモニターに注目が集まっています。
「モニターのスピーカーって音質がイマイチでは?」と思う方も多いかもしれませんが、最近のゲーミングモニターは、音質や音響機能を強化しているモデルが増えています。
配線を増やさずにデスク周りをすっきりさせながら、そこそこのサウンドを楽しめる点は大きなメリットと言えるでしょう。
本記事では、スピーカー内蔵ゲーミングモニターの魅力から具体的な選び方・注意点、おすすめの使い方などを詳しく解説します。
スピーカー内蔵ゲーミングモニターとは
スピーカー内蔵ゲーミングモニターは、その名の通りモニターにスピーカーがビルトインされた製品です。
通常のゲーミングモニターでは、音を出すためには外部スピーカーやヘッドホンを別途用意する必要がありますが、スピーカー内蔵タイプならモニター単体で音を出すことが可能。
ゲーミングモニターとしての基本性能(高リフレッシュレートや応答速度の速さ)を持ちながら、音響面もカバーしているため、配線や設置スペースを抑えつつゲームを楽しむことができます。
スピーカー内蔵ゲーミングモニターの魅力
1. デスク周りをすっきりさせられる
外付けスピーカーを置くスペースが不要になるため、デスク周りをすっきり保つことができます。
ケーブルも少なく済むので、PC周辺をできるだけシンプルにまとめたい人や、作業スペースが限られている人にとって大きなメリットとなるでしょう。
また、モニターアームを使いたい場合も、スピーカーが内蔵されていればスピーカーの設置場所を考えずに済み、レイアウトの自由度が高まります。
2. 手軽に音が出る安心感
モニターに内蔵スピーカーがあると、ゲーム機やPC、ノートPCをつなげばすぐに音が出せるため、外部スピーカーやヘッドホンを忘れた際でも安心。
特にサブモニターとして使う場合や、サッと遊びたいときなど、あまり音質をこだわらないシーンでは十分な音を得られます。
ゲームプレイだけでなく、ちょっとした動画視聴や音楽試聴にも便利です。
3. 最近のモデルは意外と音質がいい
一昔前の「内蔵スピーカー=貧弱な音」というイメージは、近年のゲーミングモニターでは必ずしも当てはまりません。
サウンドに力を入れたブランドコラボや、高出力のステレオスピーカーを搭載した製品も増えています。
もちろん外部スピーカーやヘッドセットには及ばないケースも多いですが、ゲーム内の効果音やBGMを「そこそこの音質」で再生するには十分なレベルに達しているモデルもあるので、「スピーカー内蔵=使えない」とは言い切れません。
スピーカー内蔵ゲーミングモニターの選び方

1. パネルタイプ・リフレッシュレート・応答速度
ゲーミングモニターを選ぶうえで最も重要となるのが、ゲームに適した基本性能です。
具体的には以下のポイントをチェックしましょう。
- パネルタイプ:TN、VA、IPSなど。
- TNは応答速度が速いが視野角が狭い。
- VAはコントラストに優れ、黒が深いが応答速度は中程度。
- IPSは色再現性や視野角が広いが、価格が高め。
- リフレッシュレート:144Hz以上が主流。
- 応答速度:1ms~5ms前後がゲーム用途では理想的。
スピーカー内蔵かどうかだけでなく、こうした映像面のスペックを優先して確認することが大切です。
2. 解像度と画面サイズ
ゲーミングモニターでは、フルHD(1920×1080)やWQHD(2560×1440)、4K(3840×2160)などの解像度を選べます。
画面サイズは24~27インチがスタンダードですが、30インチ以上の大画面も存在。
- フルHD・24インチ:PCスペックへの負荷が低く、高リフレッシュレートが手頃な価格で実現可能。
- WQHD・27インチ:作業領域と映像美のバランスが良く、人気が高い。
- 4K・27~32インチ以上:圧倒的な画質を楽しめるが、PCの性能が高くないとフレームレートが低下しやすい。
ゲームタイトルやPCスペック、視聴距離などを考慮して選びましょう。
3. スピーカーの出力と音響機能
スピーカー内蔵モデルを選ぶ最大のポイントは、やはり「音質・音量」ですが、実際にはスペック表に「2W+2W」といった表記が多く、数字だけでは判断が難しいことがあります。
- 出力(W数):大きいほど音量に余裕があるが、音質との関連も考慮が必要。
- 音響機能:バーチャルサラウンドやDTS Soundなど、ソフトウェアによる音質強化機能を搭載しているモデルもある。
- ブランドコラボ:有名オーディオメーカーとのコラボモデルだと、より質の高い音を期待できる場合も。
可能であれば、店頭やレビューサイトで実際の音質を確認しながら選ぶと安心です。
4. 接続端子と互換性
モニター自体にスピーカーが内蔵されているとはいえ、適切な接続方法を確保できないと音が出ません。
例えば、HDMI接続やDisplayPort接続なら映像と音声を一本のケーブルで伝送できますが、DVIやVGA接続は音声信号に対応していないため、別途オーディオケーブルが必要になります。
- HDMIポートが複数あるモデルは、ゲーム機(PS5、Switch、Xboxなど)とPCを同時につなぎたい場合に便利。
- DisplayPortは高リフレッシュレートを出す際に重要な規格。
音声も伝送可能。 - ヘッドホン出力やLINE入力があると、外部オーディオ機器との組み合わせも柔軟に行える。
5. デザイン・スタンド調整機能
ゲーミングモニターはデザイン性やスタンド機能も見逃せないポイントです。
長時間のプレイでは、モニターの高さや角度を微調整できると疲れにくくなります。
- ピボット機能:縦画面のレイアウトが必要な場合に便利。
- スイーベル/チルト/高さ調整:自分の視線に合わせて快適にプレイできる。
- ベゼルの狭さ:マルチモニター環境を構築する際、ベゼルが細いほど違和感が少ない。
スピーカーの位置やサイズも確認しつつ、部屋のインテリアや配線計画に合うモデルを探しましょう。
スピーカー内蔵モニターで快適にゲームをするコツ
1. サウンド設定を見直す
内蔵スピーカーだけでは物足りないと感じる場合でも、PCやゲーム機のサウンド設定を見直すことで改善するケースがあります。
イコライザーやバーチャルサラウンド設定があれば、低音を強調したり、ボイスチャット音を聞き取りやすく調整したりしてみましょう。
また、OSやゲーム内の音量設定とのバランスを最適化することで、音割れや音の小ささをある程度緩和できることがあります。
2. 音質強化のためのアクセサリー活用
スピーカー内蔵モニターだからといって、何も外部機器を使わないわけではありません。
より音質を高めたいときは、USB DACやサウンドカードを通して音声を出力する方法も考えられます。
ただし、音声出力先がモニター内蔵スピーカーの場合は、そのモニターが対応しているかをチェックしましょう。
音質の底上げを狙うなら、モニターのLINE出力をパワードスピーカーに繋ぎ、普段はモニタースピーカー、必要に応じて外部スピーカーと切り替えるなど、ハイブリッドな使い方も選択肢となります。
3. 他のオーディオデバイスとの使い分け
オンライン対戦やボイスチャットが必要なシーンではヘッドセットを使い、軽くソロプレイをする時や動画を見るときはモニタースピーカーを使う、といった使い分けが最適な場合もあります。
外部スピーカーを常設するスペースがない人や、「いつもはヘッドセットだけど、ちょっと外して休憩したい」という状況の多い方にとって、スピーカー内蔵ゲーミングモニターは強い味方となるでしょう。
スピーカー内蔵ゲーミングモニターの注意点
- 音質の限界
基本的に、モニター内部に組み込まれたスピーカーはスペースが限られており、大迫力の重低音やクリアな高音域を求めるのは難しい場合があります。 - 振動や音漏れの可能性
スピーカーが内蔵されているぶん、音量を上げるとモニターの筐体が振動しやすいモデルも存在。
あまり大音量で使うと、周囲への音漏れやモニターへの影響が気になるかもしれません。 - 製品間の音質差が大きい
スピーカーの品質やサウンドチューニングはモデルごとに大きく異なります。
購入前にレビューや視聴テストを確認するのが賢明です。
おすすめのスピーカー内蔵ゲーミングモニター5選
ここからは、実際にユーザーから評価の高いスピーカー内蔵ゲーミングモニターを5つピックアップしてご紹介します。
モデル選びの参考にしてみてください。
1. ASUS TUF Gaming VG24VQ
- 特徴:23.6インチの曲面VAパネル、144Hzリフレッシュレート、1ms MPRT。
- スピーカー出力:2W×2のステレオスピーカー内蔵。
- メリット:臨場感のある曲面ディスプレイと高リフレッシュレートが魅力。
- デメリット:外部スピーカーほどの迫力は期待できない。
2. BenQ EX2780Q
- 特徴:27インチIPS、WQHD解像度(2560×1440)、144Hz対応。
- スピーカー出力:2W×2+5Wサブウーハーを搭載した「treVoloスピーカーシステム」。
- メリット:IPSの広視野角と、独自のHDRi機能で映像が美しい。
- デメリット:144Hz対応・WQHD・高音質スピーカー込みのため価格帯がやや高い。
3. MSI Optix G27C4
- 特徴:27インチ曲面VAパネル、フルHD、165Hzリフレッシュレート。
- スピーカー出力:2W×2ステレオスピーカー内蔵。
- メリット:コストパフォーマンスに優れ、曲面ディスプレイの没入感が楽しめる。
- デメリット:解像度がフルHDなので、近距離だと画素がやや粗く見える可能性。
4. Acer Nitro VG271U Pbmiipx
- 特徴:27インチIPS、WQHD解像度、144Hzリフレッシュレート、1ms VRB。
- スピーカー出力:2W×2ステレオスピーカー。
- メリット:高解像度とIPSパネルで発色が綺麗。
- デメリット:スタンドの調整機能が限定的で、高さ調整ができない。
5. AOC C32G2AE
- 特徴:31.5インチ曲面VA、フルHD、165Hzリフレッシュレート。
- スピーカー出力:5W×2の高出力ステレオスピーカー。
- メリット:大画面・曲面で迫力ある映像を楽しめ、スピーカー出力が比較的高い。
- デメリット:32インチでフルHDだと画素密度が下がり、文字が粗く感じる場合も。
まとめ
スピーカー内蔵ゲーミングモニターは、デスク周りをシンプルにまとめたい人や、外部スピーカーを置くスペースがない環境でゲームをプレイする方にとって非常に便利な選択肢です。
近年のモデルは音響面にも力を入れており、思った以上に満足度の高いサウンドを得られるケースも増えています。
ただし、ゲームを最大限に楽しむうえで重要なのは、モニター本来のスペック(リフレッシュレートや応答速度、解像度など)です。
音質はあくまでプラスアルファと考え、全体のバランスを見ながら選ぶことが大切。
もし音質に強いこだわりがある場合は、スピーカー内蔵モデルを利用しつつ、状況に応じてヘッドセットや外付けスピーカーを併用するのもおすすめです。
まとめると、スピーカー内蔵ゲーミングモニターを選ぶポイントは以下のとおりです。
- パネル性能やリフレッシュレート、応答速度など、ゲーミングモニターとしての基本スペックを確認
- 解像度や画面サイズは、PCスペックやプレイスタイルに合わせて選ぶ
- スピーカーの出力や音響機能をチェックし、できれば店頭やレビューで音質を確認
- 接続端子や互換性を把握し、適切な接続方法を確保する
- デザインやスタンドの調整機能、設置場所なども考慮して総合的に判断
自分の用途や好みに合ったモデルを見つけ、スマートなデスク環境で快適にゲームを楽しんでください。
ゲームだけでなく映画や音楽鑑賞にも活躍してくれることでしょう。

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