近年、パソコンを購入するときの選択肢としてBTOパソコンが注目を集めています。
大手メーカーの完成品ではなく、CPUやメモリなどを自由にカスタマイズできるため、用途や予算に合わせて最適な構成を選べるのが大きな魅力です。
しかし一方で、「BTOパソコンは評判が悪い」「BTOはトラブルが多い」という口コミや噂を耳にすることもあり、購入を検討している方々は不安を抱えることも少なくありません。
本記事では、そんなBTOパソコンの評判が本当に悪いのか、口コミの真相を探りながら、メリット・デメリットや購入時の注意点を詳しく解説します。
BTOパソコンとは?
BTOパソコンは、Build To Order(受注生産)という意味で、ユーザーが必要なパーツやスペックを選んで注文し、その構成に合わせてショップやメーカーが組み立てるパソコンのことを指します。
従来の完成品パソコン(メーカー品)は、CPU・メモリ・ストレージなどがあらかじめ決まっていますが、BTOでは以下のようなパーツを選択可能です。
- CPU(インテル / AMD)
- グラフィックスカード(NVIDIA / AMD Radeon)
- メモリ容量
- ストレージ(SSD / HDD / ハイブリッド)
- 電源ユニット
- マザーボード
- ケース / 冷却クーラー
- OSの有無、OSのバージョン
ユーザーの使用目的に合わせてカスタマイズができるため、コストパフォーマンスに優れた1台を手に入れられるのが大きな魅力です。
一方で、パーツ選びや組み立てに対してある程度の知識が必要とされるため、初心者にとっては難しそうなイメージがあるのも事実です。
BTOパソコンの評判が「悪い」と言われる理由
1. 初期不良や動作不安定の報告が目立つ
BTOパソコンは受注生産であるがゆえに、組み立て時のミスや運送時のトラブル、あるいは不適切なパーツ選択などで初期不良が発生するリスクがあります。
SNSや口コミサイトでは、初期不良や動作不安定に関する投稿が印象的に目立ちやすく、「BTOパソコンは故障が多い」というイメージにつながっています。
2. サポート体制の差が大きい
BTOショップによってはサポートが手厚い場合もあれば、メール対応のみだったり電話が繋がりにくかったりと、サポート品質にバラつきがあります。
対応が悪いショップに当たってしまうと「BTOはやめた方がいい」という噂が広まりやすくなります。
3. 店舗ごとの品質・技術力が異なる
同じBTOブランドでも、実は組み立てを担当する工場や人員のレベルは一律ではありません。
たまたま技術力の低いスタッフに当たってしまうと、配線のミスやパーツ不良を見落として出荷されるケースもあるため、評判が悪くなりがちです。
4. 自己責任要素が大きい
BTOパソコンはカスタマイズ幅が広い反面、パーツ選択のミスや相性トラブルをユーザー側で回避する必要があります。
初心者が深く考えずに構成を組んでしまい、思うように動作しない場合もあります。
「BTOは難しいし、すぐ壊れる」と思われがちなのは、この自己責任の大きさも関係しています。
口コミから見るBTOパソコンのメリット

一方、BTOパソコンには以下のようなメリットがあるという口コミも多く見られます。
評判が悪いと言われる一方で、これほど支持されている理由を抑えておきましょう。
1. 高いコストパフォーマンス
BTOパソコンの最大のメリットは、用途に応じてパーツを取捨選択できる点です。
不要な機能やパーツを省いたり、逆に必要なところに予算を割いたりと、お金の使い道を自分でコントロールできます。
また、大手メーカー製PCと比べて、同程度のスペックでも価格が数万円程度安くなることがあります。
2. カスタマイズ性が高い
CPU・GPU・メモリ・ストレージなどを自由に選べるだけでなく、将来的なアップグレードも容易です。
特にゲーミングPCやクリエイター向けPCでは、自分の使用ソフトやゲームに合わせてパーツを選べるのが魅力でしょう。
あとからメモリ増設やストレージ追加ができるかどうかも確認しやすいです。
3. 自分好みのデザインも選べる
デスクトップPCの場合、ケースの大きさや見た目、エアフローなどを重視することがあります。
BTOパソコンなら、個性的なPCケースやLEDライティングを備えたモデルなど、多数の選択肢から選べるため、見た目にもこだわりたい方には大きな魅力となります。
4. スペックを厳選できる
ユーザーによって必要なスペックは様々です。
動画編集がメインならCPUやメモリを重視し、PCゲームならGPUの性能を優先、ビジネス用途なら安定性や静音性を重視するなど、本当に必要なスペックだけに集中投資できる点が評価されています。
口コミから見るBTOパソコンのデメリット

口コミのなかには、実際に使ってみた上で「ここが不満」という声もあります。
BTOパソコンを購入する前に、以下のデメリットや注意点も把握しておくと失敗を避けやすくなるでしょう。
1. 初心者にとっては敷居が高い
BTOパソコンの醍醐味であるパーツ選びは、同時に初心者には難解な作業でもあります。
CPUやGPUの型番、マザーボードの規格、電源の容量などを正しく把握しておかないと、構成のバランスを崩してしまい、トラブルの元となることも少なくありません。
2. サポート対応が不安
前述の通り、BTOショップによってサポート品質に差があります。
また、大手メーカーに比べるとサポート窓口の人数が限られており、電話やメールの返信が遅いといった声が見られることもあります。
故障時の対応がどうしても不安な場合は、保証プランを手厚くするなどの対策が必要です。
3. トラブル時に自力での対処が必要な場合がある
大手メーカー製PCとは異なり、パーツ同士の相性やBIOS設定など、トラブルの原因が多岐にわたります。
ショップに問い合わせても解決までに時間がかかったり、実際にパーツ交換が必要になったりするケースもあるため、ある程度のPC知識やトラブルシューティング能力を求められる場合があります。
4. 価格差があまりない場合も
BTOショップによっては、大量生産・大量販売の完成品PCと価格がそこまで変わらないケースもあります。
特に、セールやタイムセール、アウトレット品などが充実している時期には、大手メーカー製PCの方が割安になることがあるため、比較検討は欠かせません。
BTOパソコンを選ぶ際の注意点
BTOパソコンを購入する際には、以下のポイントを押さえておくと、口コミで聞くようなトラブルや不満を回避しやすくなります。
- 1.信頼できるショップを選ぶ
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店舗やオンラインの評判、サポート体制、修理対応の実績などを確認しましょう。
名前をよく聞く有名ショップや、口コミ評価の高いショップは安心感があります。 - 2.見積もりを比較検討
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同じスペックでもショップによって価格やサービス内容が異なります。
複数社で見積もりを取り、価格だけでなくサポートや保証も比較すると良いです。 - 3.口コミは参考程度に
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ネガティブな意見はどうしても目につきやすいため、ポジティブな意見と合わせてバランスを取ることが大切です。
- 4.パーツの組み合わせに注意
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CPUとGPUの性能バランス、電源容量、マザーボードの対応メモリなど、相性問題を起こさないかチェックが必要です。
ショップの推奨構成をベースに微調整するのも手です。 - 5.保証内容の把握
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標準保証と延長保証、保証対象となるトラブルの範囲をしっかり確認し、リスクに合わせて保証プランを選択しましょう。
口コミだけで判断しない!上手なBTOパソコンの選び方
実際のところ、BTOパソコンの評判は「悪い」というよりも「賛否両論」です。
なぜなら、購入者の知識レベルや使用環境によって、満足度が大きく変わるからです。
したがって、口コミだけを鵜呑みにせず、自分がどのような使い方をしたいのかを明確にしてから選ぶことが大切です。
- 使用目的をはっきりさせる
-
ゲーミング重視なのか、動画編集なのか、ビジネス用なのかによって最適構成は変わります。
まずは自分の用途を整理しましょう。 - 予算を明確にする
-
あらかじめ予算上限を決めておくと、余計なオプションや不要な高性能パーツを避けやすくなります。
- アップグレード計画を考える
-
すぐにスペックを使い切る可能性があるなら、あらかじめ拡張性の高い構成にしておくのもおすすめです。
- 信頼できる情報源を活用する
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公式サイトのFAQ、専門家や詳しいユーザーのブログ記事、YouTubeレビューなど、多角的な情報を取り入れましょう。
BTOパソコンショップの選び方・比較ポイント
BTOパソコンを扱うショップは多数あり、それぞれが特色を持っています。
ショップを比較する際には、以下のポイントを確認してください。
- 1.価格・セールの頻度
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同じスペックでもショップによって価格に差があります。
また、定期的にセールやキャンペーンを開催しているショップは、割引率が高くなる場合もあるので要チェックです。 - 2.納期の早さ
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今すぐパソコンが必要な場合は、最短出荷日などを確認しましょう。
一部ショップでは当日~翌日出荷に対応していることもあります。 - 3.サポート体制
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電話・チャットサポートの有無、サポート受付時間、土日や祝日の対応、修理の拠点などを比較しましょう。
- 4.保証・保険サービス
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ショップによって延長保証やセンドバック保証(宅配での修理対応)が異なります。
高価なパソコンを購入する場合には保証の手厚さも重視すべきです。 - 5.実店舗の有無
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近くに店舗がある場合は、持ち込み修理ができたりスタッフに直接相談できたりとメリットが多いです。
失敗を避けるためにチェックすべきポイント
- 1.CPU・GPUの世代・型番
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古い世代を選んでしまうと、思ったほど性能を発揮できなかったり、消費電力や発熱が大きかったりすることがあります。
- 2.電源ユニットの品質
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安価なBTO構成の場合、電源ユニットの品質が低いことがあり、故障や動作不安定の原因になります。
80PLUS認証などを目安に選びましょう。 - 3.冷却性能・エアフロー
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ゲームや動画編集など負荷の高い作業をする場合は、CPUクーラーやケースファンの数、エアフローが十分かを確認しましょう。
- 4.SSDの種類
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SATA接続のSSDと比べ、NVMe接続のM.2 SSDは読み書き速度が高速です。
予算に余裕がある場合は高速SSDを選択することをおすすめします。 - 5.メモリ容量
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一般的な用途なら8GB〜16GB、ゲーミングや動画編集なら16GB〜32GB、余裕があれば64GB以上も検討するなど、用途に応じた容量を確保しましょう。
まとめ
BTOパソコンは、自分のニーズに合わせてパーツを厳選できるという大きなメリットがある一方、サポートや初期不良、パーツ選択の難しさなどから、「評判が悪い」という口コミを目にすることもあります。
しかし、それらの多くはショップ選びの失敗やパーツの相性問題など、個別のケースによるものであることが少なくありません。
口コミを鵜呑みにして「BTOパソコンは避けたほうがいい」と決め付けてしまうのは、少々もったいないかもしれません。
正しい情報収集とショップ選び、そして必要なパーツ構成の見極めをしっかり行えば、BTOパソコンは高い満足度を得られる可能性が高い選択肢と言えます。
これからBTOパソコンの購入を検討している方は、ぜひ本記事で紹介したポイントや注意点を押さえて、納得のいく1台を手に入れてください。

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